スペインVSポルトガル-グループB-

グループBに同居するイベリア半島の2強がグループリーグの初戦で対決!!

スペイン代表とポルトガル代表のカードを振り返ります!!

スポンサーリンク

試合結果

スペイン3-3ポルトガル

グループリーグ全体を見ても、屈指の好カードが早々に実現しました。EURO2016覇者のポルトガル、開幕前日に監督交代が生じたスペイン、様々な意味で注目度が高い1戦で披露されたのは、両チームの撃ち合いによるドロー決着でした!!

 

試合内容

SHOWの開幕

キックオフから果敢に仕掛けたのはポルトガルでした。前線で縦に仕掛ける個人技が功を奏したのは開始4分、クリスティアーノ・ロナウド(レアル)のスペインPAエリア侵入をDFナチョ・フェルナンデス(レアル)が妨害し、ポルトガルがPKを獲得しました。これをロナウド本人が沈めてポルトガルが早い時間帯に思わぬ形で先制する事になりました。これがSHOWの開幕を告げる号砲だったと言えるでしょう。

 

エースにはエースが

開始早々PKでの失点はスペインにとって想定外だったと思います。しかし、その後、動揺なく、リズムを構築出来た所に、今大会のチームの成熟度が伺えます。

得意のティキタカでポゼッションを握りながらも、同点弾に繋がらない時間帯を打破したのは、スペインのエース、ジエゴ・コスタ(アトレティコ)でした。前半24分、セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)からのロングフィードを受けたコスタはポルトガルCBペペに競り勝ちます。その後、DF4人が寄せる状況で右足を一閃、鋭いシュートをサイドネットに突き刺すという、フィジカル、シュート技術の両面で素晴らしいクオリティティを発揮しました。

ロナウドが決めれば、コスタも1人でゴールまで持っていく、両陣営エースの意地が前半途中までに炸裂する試合展開になりました。

 

クラブとは別の顔

この試合、非常に印象的なのは、ロナウドが見せるクラブとは異なる顔でしょう。攻撃陣に若い選手が台頭するポルトガル全体を、ロナウドが高いキャプテンシーで鼓舞し牽引しています。それは試合中だけではなく、プレーが途切れた時、試合開始前、ハーフタイム、様々な場面で見てとれました。また、代表の勝利を何よりも考え、味方の選手のシュートコースを作る為に全速力で疾走するフリーランニングはW杯に懸ける想いを強く感じられるものでした。

 

中盤に新時代

2010年、スペインがW杯で優勝を果たした際には『クアトロ・フゴーネス』と称された中盤がゲームを支配し攻撃に創造性をもたらしました。

今大会の初戦でスペインが見せたのは中盤の新たな形でした。アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)、イスコ(レアル)、コケ(アトレティコ)、ダビド・シルバ(マンC)流動的にポジショニングを変えつつ、短いパスでゲームを支配し、攻撃のリズムを作りだしました。

この4人に特徴的なのは、イスコとコケが非常に豊富な運動量を持っているという事でしょう。かつてクアトロ・フゴーネスを構成したイニエスタとシルバはベテランとなり、攻撃のギアを上げる等、決定的な部分での役割を担います。その一方、若いイスコ、コケは運動量とパス能力の高さでポゼッションを高める役割が中心でしょう。イスコは前線と中盤を繋ぎ、コケは守備面でも貢献を果たすという、4人の補完関係がバランスよく構築されています。

 

不完全燃焼のGK

この試合、普段通りのプレーを見せる事が出来なかったのは、スペインGKダビド・デ・ヘアでしょう。前半終了間際の44分、ロナウドに再び勝ち越し弾を献上しました。ポルトガルが良い形でスペインエリア中央手前でボールを保持し、ロナウドに繋げ、最後はロナウドが振りぬいたシュートをデ・ヘアが弾き損ねゴールとなりました。

ロナウドがシュートを放つ一瞬前、デ・ヘアが守備陣にジェスチャーを出しましたが、その一瞬の意識の波が結果に影響したのかは本人のみが知る所でしょう。

しかし、ロナウドのシュート速度であったとしても、デ・ヘアが普段見せる、プレミアリーグでのパフォーマンスを鑑みれば、十分に防げた失点であったと思います。シュートコースがGK正面だっただけに、デ・ヘアとしても防ぎたかった1点でしょう。

 

セルヒオEYE

4年前のW杯、グループリーグ敗退を喫したスペインに見られたのは、最前線のコスタと中盤の選手の連携が上手く機能しなかった事でしょう。

しかし、今大会の初戦で見せたのは、ポストプレーやパスも献身的に行うコスタ、コスタのポジショニングをしっかり見ている中盤、相互連携の良さでした。1点を追いかける後半10分、FKから供給されたパスをヘディングで折り返したのは、先制点をアシストしたブスケツでした。ブスケツの折り返しをゴールネットに押し込んだのはコスタであり、1点目に続き、中盤と前線の選手が噛み合った形での同点弾となりました。

 

名誉挽回

コスタの同点弾から僅か3分後の後半13分、サイドを起点に作ったチャンスボールの流れ球をダイレクトボレーで見事にポルトガルゴールに突き刺したのはナチョでした。前半4分にPKを与えたファールを取り返すべく放った一撃は、低く抑えながらも強烈な回転が掛けられており、両側のポストを連続で直撃しながらゴールに吸い込まれるゴラッソでした。右SB、CBなど守備ラインで幅広くポジションをこなせるナチョが、シュートでも高い技術を持っている事を示す最高の場面だったと思います。

 

SHOWの締め

この試合で初めてスペインに先行を許したポルトガル、選手交代で打開を図りますが、スペインも同じく選手交代を行い逃げ切りを図りました。

その中で、後半43分、スペインPA手前でジェラール・ピケ(バルセロナ)ロナウドが交錯、ポルトガルにFKが与えられました。最後の得点機でFKキッカーを務めるのは、勿論ロナウド、そしてロナウドの直接FKを警戒するスペインも壁の外側にブスケツ、ピケという長身選手を固めました。

しかし、この日のロナウドは完璧でした。ブスケツが体を捩じりブロックを図りましたが、その脇をすり抜けたシュートはゴールネットに吸い込まれポルトガルの同点弾となりました。

両チームの激戦もこのまま試合終了となり、3-3の同点で勝ち点1を分け合う結果となりました。

 

グループ展望

幸か不幸か、お互いに勝ち点1を分け合う結果になりました。グループBのもう1試合はイランが劇的な勝利で勝ち点3を手にしています。

この結果、スペインもポルトガルもグループリーグ第2戦では絶対に勝利が必要になるでしょう。スペインは第2戦、イランとの戦いになります。イランは勝ち点3を獲得し、グループリーグ突破を懸け、勢いをもって試合に臨んで来るでしょう。初戦で見せたセットプレーからの失点、GKが防げた様な失点はW杯では、命取りになりかねません。アジア最強のイランとの戦いに注目が集まります。

 

互いに見えた課題

スペイン

3失点こそしましたが、内容はPKとFKが含まれており、ロナウドが絶好調だったという事を踏まえれば、課題が見つかったと言うほどではないでしょう。試合中に決定的なカウンターを食らう事がありましたが、試合中に修正は出来ていました。

課題として挙げられるのは、途中交代で入る選手層でしょう。特に最前線、コスタと交代で投入されたイアゴ・アスパス(セルタ)はコスタほどにインパクトを残せませんでした。プレースタイルが異なる為、単純比較はできませんが、アスパスを始め、途中投入されるFW陣がコスタと同等以上の脅威になれないと、対戦相手にとっては守り易くなるでしょう。

イアゴ・アスパス(セルタ)

 

ポルトガル

ゴンサロ・ゲデス(バレンシア)

3得点を挙げたロナウドは全てに於いてチームを牽引する存在でした。そしてチャンスを全て自分で打ちに行くのではなく、味方にパスを出す判断もあり、ポルトガルの得点機は3得点以上にあった事は事実です。

しかし、残念なのは、ロナウドに牽引される若手FWがこれを決めきれなかったという事でしょう。先発したFWゴンサロ・ゲデス(バレンシア)など若手選手とロナウドの相性、連携面は悪くはありません。ロナウドの牽引にゴールという結果で応えられるか、そしてロナウド自身が怪我なく大会を乗り切れるかで今大会の成果が決まって来るでしょう。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください