日本VSパラグアイ-総括&選手編-

ロシアW杯に向けた最終強化試合が6月12日開催、

日本代表は、今大会の出場権を逃しているパラグアイ代表との1戦に臨みました。

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試合結果

日本代表4-2パラグアイ代表

日本代表が西野監督体制で初の得点、初勝利を収めました。

【日本得点者:乾51’・63’・OG77’・香川91’】

 

全体内容

日本代表スタメン

本大会前、最後の強化試合という事で、新体制以後、出場機会が無かった選手が多くスタメンに名を連ねました。所属クラブでも怪我の影響等で出場機会が少なかった、香川、岡崎の両名の状態に期待が集まる布陣となりました。



途中投入:中村、酒井(宏)、宇佐美、原口、大迫、

 

前半

前半32分、パラグアイに先制こそされましたが、試合序盤の入りは直近の試合で最も良質で、今まで全く見る事の出来なかった、相手ゴールに迫る決定機が生まれた場面もありました。

この試合、岡崎を含めた前線4名が連動した素早いプレッシングを行いつつ、全体の布陣もコンパクトに保つ事で、ハイライン・ハイプレッシャーを展開しました。直近の試合ではワントップが積極的にプレスを掛けても、2列目が連動しないというケースが多く、結果的に相手にビルドアップを許す事になりました。パラグアイ戦では、この部分が修正され、獲り所では人数を掛けボールを奪取、素早い展開でシュートに持ち込む意図が見られました。

2列目では、乾、香川という元セレッソ大阪コンビからの崩し、武藤のスピードにフィジカルを乗せた推進力が印象的な前半でした。

 

後半

結果的に、パラグアイのOGを含む4ゴールが生まれました。後半に2得点を挙げた乾は、前半から決定機、チャンスメイクなど状態の良さが見られていたので、スコアラーとしての活躍は必然だったかもしれません。2得点とも香川との連携で、狙い澄ましたミドルシュートを流し込みました。

日本代表の3点目は日本のFKからパラグアイのOGでしたが、柴崎がこの試合で見せたFKの精度は、セットプレーからの得点を期待する事が出来るものだと感じました。

後半に入り、日本の2列目の選手交代、体力的な消耗という観点から、ハイプレスとコンパクトな陣形に綻びが見える時間もありました。パラグアイに幾度か決定機、素晴らしいミドルでの2点目を献上しましたが、全体的に守備への意識と実践に改善が見られ、ハードワークを終始行えていました。その結果が、新体制での初勝利、4得点という結果に繋がったと言えるでしょう。

 

考慮すべき点

パラグアイ代表の力量

今大会、南米予選の結果、W杯への出場権を逃したパラグアイ代表は、新しいチームを構築をしている最中と言って良いでしょう。出場権こそ逃していますが、南米予選ではチリ、コロンビア、アルゼンチンも下しており、その時のチーム状態と、今回の試合は別物だと言えます。

今回の試合から、直近に対戦したスイス代表が有する安定感、組織としての堅固さ、一体性というものが、相対的に強く感じられたと思います。

 

仮想コロンビア代表になったか?

上述した通り、勿論NOでしょう。コロンビア代表が誇る攻撃陣、試合全体を通してのインテンシティは、今回のパラグアイ代表とは比べ物にはならないでしょう。

 

収穫

何よりも、『新体制での1勝』、『久々の代表戦1勝』が本大会前の最終戦で得られたことが収穫でしょう。対戦相手の状況を踏まえたとしても、この1勝がチーム状態にもたらす好影響は計り知れないと思います。

また、結果と共に攻撃面での内容も、型の共有が成されていた事で、多くの決定機を創り出したことも大きな収穫と言えます。

西野監督は、多くのパターンを試すと言及していた中で、質実伴い機能するパターンが見いだせない中で、今回の結果は本大会に向けて、チームにも、ファンにも光明を与えるものでした。

 

選手編

トップ下は香川

パラグアイ戦1試合だけで判断する事は当然難しいですが、次戦が本大会という現在の状況では、トップ下は香川で確定でしょう。決め手は、決定機を演出出来た事、得点を決めた事など様々あると思います。しかし、最大の理由は、前から連動した守備のスイッチを明確に入れられるという点にあります。今大会、日本代表の戦い方として、ボールを収めるフィジカルは諦め、高い守備意識でのプレス、パス回しからの素早い展開が核となるでしょう。

それを実践できるトップ下の適任は香川という事になります。シーズン終盤の怪我の影響は懸念されましたが、状態は悪くありませんでした。代表を攻撃面で牽引するだけではなく、ドルトムントで経験する高い位置での守備意識をチームに浸透させる役割が本大会も期待されます。

 

乾と武藤

この両名も、本大会初戦でのスタメンが堅いでしょう。代表チームに於いて、周囲との連携面は改善の余地を残すと思いますが、2017~2018シーズン、所属クラブで活躍した両名の状態の良さは間違いありません。

乾については、トップ下が香川の場合、連携面でも安定感が見られます。加えて、2列目の守備力もエイバル、メンディリバル監督の下で磨かれており、攻守に於いて貢献できると思います。左サイドは乾の起用がファーストチョイスになるでしょう。


武藤はパラグアイ戦、2列目右サイドでの起用になりました。直近ではワントップで起用されましたが、強みであるスピードの爆発力を活かすのであれば、今回のポジションの方が適合的だと思われます。運動量、守備での献身性もあり、連動した守備も無難にこなしていました。攻撃面では、ここ数試合で一番、周囲が武藤の動き出しに反応しパスを送る意図が感じられました。ただ、それでもまだ、改善が必要という段階だと思います。


何れにしろ、この両名の状態の良さは、今の日本代表で得点が期待できる存在だと思います。得点に結び付けられるか否かは、全体の守備意識と、相互理解を深める事でしょう。

 

ボランチも激戦区に?

パラグアイ戦は、柴崎と山口が先発し90分間を戦いました。

ボランチというポジションを西野監督がセットとして見ているのか、個別で見ているのかは判りませんが、柴崎を軸にチームの舵取りを任すべきでしょう。もし、柴崎と山口、長谷部と大島をセットとして考えるならば、柴崎、山口が代表としてのファーストチョイスになると思います。


山口はパスの精度に多少難がありましたが、守備においてはフィジカルの強さ、良い動き出しで評価を上げたと言えるでしょう。

柴崎は、パスの精度は無論、セットプレーキッカーとしても日本代表のスタメンに必要不可欠です。冷静で視野も広く、ボランチからの縦パス、スペースへのパスも優れており、2列目から前がスピードで勝負する選手が多いならば、間違いなく柴崎が起用されるべきでしょう。

 

評価を高めた両酒井

途中投入された右SB酒井宏は、マルセイユでの活躍からもスタメンは確定だと思いますが、途中投入から見せたパフォーマンスで、評価は更に上がったと言えるでしょう。シーズン終盤の負傷が再発しない事を願うばかりです。

左SBの酒井高もパラグアイ戦で非常に印象的なプレーを見せました。守備での貢献は勿論、フィジカルを活かした果敢な攻め上がりは、長友とのスタメン争いを激化させる程のパフォーマンスだったと思います。両サイドでプレー可能な酒井高ですが、左SBの方が、本来の良さが発揮されると思います。

 

懸案事項はGKか

パラグアイ戦では、前半を東口が、後半を中村がGKとして起用されました。両名とも1失点ずつを喫する結果となりました。

従来、代表のスタメンにあった川島も直近の試合では守備陣との連携不足、ミスが見られており、今大会は南アフリカW杯と同じく、新たなGKとの交代時期という見方もあるでしょう。

もしも、新たなGKを起用すると言う事であれば、中村だと思います。後半に1失点を喫しましたが、内容としてはパラグアイ選手の素晴らしいミドルシュートでした。その他では、空中戦、ハンドリングなど無難に処理していました。代表に新しい風を吹き込むならば、西野監督の中村起用に期待したい所です。

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